小児の虫歯予防:シーラントの重要性
予防処置
虫歯の予防処置、シーラントについてご紹介します。
大人の歯が生えたばかりだと1~3年くらいは虫歯になりやすい幼弱永久歯という状態です。
虫歯の好発部位は、歯の溝、歯と歯の間、歯と歯茎の際の3カ所です。
この中の歯の溝を守ってくれるのがシーラントです。
治療は比較的簡単にできるので歯医者さんが得意じゃない子も大丈夫!
歯の溝をを歯ブラシなどで磨いて、お薬で消毒して、歯の溝にクリームのようなお薬を付けて、光を当てて、ハイ!おしまい。
歯の溝を埋めてしまうことで物が詰まりづらくなるのと、フッ素が徐々に出てくる効果で虫歯を予防します。
簡単な処置ですがその効果を実感した症例を報告します。
2017.8月にシーラントをしました。
しばらくいらっしゃらなかったのですが、最近になって来院してくれました。
シーラントはそこまで歯に強力に張り付くものではありませんので、噛み合わせが強い子はすぐ取れてしまうこともあります。逆に60歳くらいまで取れない方もいらっしゃいます。
今回はシーラントの一部が剥がれ、その部分だけ虫歯になっていました。しかし、シーラントが残っている部分は全く虫歯になっていません。
WHO(世界保健機構)も推奨している虫歯の予防処置です。保険適用の処置ですので、子ども達の未来のため、まだ処置をしていない子はぜひやってほしいと思います。