左下親知らずの抜歯症例 ― 下歯槽神経が枝分かれしているケース ―
左下の親知らず(埋伏智歯)の抜歯をご希望で来院されました。
パノラマレントゲンでは、歯の根と神経が近接している可能性が疑われました。

そこで当院では、より詳しく安全性を確認するために
コーンビームCT(CBCT)撮影を行いました。

CTでわかったこと
CT画像では、
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途中で枝分かれしている
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神経が歯のすぐ近くを走行している
ことが確認できました。
このような解剖学的バリエーションは、
通常のレントゲンだけでは正確に把握することが困難です。
黄色が神経(下歯槽管)、ピンクが神経(下歯槽管)から分岐です。

なぜCTが重要なのか?
親知らずの抜歯で最も注意すべき合併症の一つが
下歯槽神経麻痺(しびれ)
です。
神経の位置や走行を立体的に把握することで
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抜歯方法の選択
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歯根分割の位置
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削除量の最小化
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神経への接触回避
を事前に計画できます。
結果として、
リスクを最小限に抑えた安全な抜歯が可能になります。
当院の考え方
「抜けるかどうか」ではなく
「安全に抜けるかどうか」
を大切にしています。
神経との距離が近い症例や、今回のように
神経が枝分かれしている症例では、
CTによる事前評価が非常に重要です。
まとめ
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左下親知らず
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下歯槽神経が枝分かれしている稀な解剖学的形態
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コーンビームCTにより安全性を確認
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計画的に抜歯を実施
- 口腔外科専門医が勤務しています。
親知らずでお悩みの方は、
まずは正確な診断から始めましょう。

