歯をぶつけたらすぐ歯医者へ!脱臼性外傷の対応について

🦷 歯をぶつけて、抜けてしまった、めり込んでしまった、動いてしまったときの治療(脱臼性外傷・再植)

転倒や衝突などのケガで、歯が根ごと抜けてしまうことがあります。めりこんだり、動いてしまうこともあります。
このような状態を「脱臼性外傷(だっきゅうせいがいしょう)」といいます。
歯の根が完全に抜けてしまっても、めり込んだり、動いてしまったりした場合も条件が良ければ再び元の場所に戻して使えることがあります。
これを「再植(さいしょく)治療」と呼びます。

複数歯の場合は口腔外科出身の先生以外は処置できないケースがほとんどですので、まずは口腔外科のある病院に連絡をおすすめします。

再植治療は難易度が高い治療ですので、1本でも対応出来ない先生も多いと思います。再植は時間との勝負です。迷ったら大学病院に連絡してください。

🔹 治療の流れ

  1. 歯の保存

    • 抜けた歯をできるだけ早く乾燥させないことが重要です。
      牛乳、生理食塩水、または口の中(頬の内側)に入れておきましょう。
      乾燥してしまうと歯根膜(歯を支える細胞)がダメージを受けてしまいます。

  2. 歯の再植

    • 歯科医院では、抜けた歯をきれいに洗浄し、元の位置に戻して固定します。

    • 歯が抜けてからの時間が短いほど、元通りに回復する可能性が高くなります。

  3. 固定と経過観察

    • 歯を隣の歯と固定し、2週間~2ヶ月ほど安静にします。(症例によって期間は異なります)

    • 経過を見ながら、神経の治療(根管治療)が必要になる場合もあります。

  4. 長期的な管理

    • 再植した歯は、時間の経過とともに「吸収」や「癒着」などの変化が起こることがあります。
      定期的なレントゲン検査で経過を確認していきます。

🔹 早い対応がカギです

再植の成功率は、「抜けてからどれだけ早く戻せるか」で大きく変わります。
理想的には30分以内が最も良いとされています。
もし事故などで歯が抜けてしまったら、すぐに歯を保存して歯科医院へお持ちください。

🔹 注意点

  • 歯についている血液は歯根膜です。歯根膜がないと再植は困難です。歯が汚れていても、根の部分をこすらずに軽く水で流す程度にします。水でも歯根膜にとってはダメージを受けますので可能であれば牛乳や生理食塩水で洗ってください。

  • 永久歯では再植が可能ですが、乳歯(子どもの歯)は再植出来ないケースもあります。

🩺 治療後の生活の注意

  • 固定中はやわらかい食事を心がけましょう。

  • 強い衝撃や咬みしめは避けてください。

  • 定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。

🌱 まとめ

歯の脱臼は見た目も機能も大きく影響しますが、
適切な処置をすぐに行えば、元の歯を取り戻せる可能性があります。
万が一歯が抜けたときは、落ち着いて「保存 → 歯科医院へ」が大切です。

転倒によって歯がめり込んでしまった状態

麻酔後、整復して固定

TOPへ戻る