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一般診療をしている歯科医師から見た口腔がん

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芸能人の堀ちえみさんが舌がんで手術をしたことで、一気に脚光を浴びることになった口腔がん。

一部メディアでは、主治医の歯医者が早く発見していればと非難も見られます。

実際に普段の臨床で口腔がんに遭遇する可能性は非常に低く、歯科医師人生で1人発見できるかどうか?とも、私達の業界では言われています。

実際に発見するのは難しいとは思いますが、私は現在38歳ですが既に3症例、口腔がんに出会っています。

このことから、実際には「歯科医師人生で1人発見できるかどうか?」の確率ではなく、口腔がんと見抜けない可能性が非常に高く、スルーされている可能性大だと思います。

口腔がんや良性腫瘍、嚢胞など、一般臨床医では治療しない分野では診断率が驚くほど低下します。

私自身は、大学院で歯科放射線を専攻し画像診断の仕事をしていたことが、画像診断の向上に大いに役に立ったと思います。明海大学歯科放射線科前教授奥村先生ならびに歯科放射線学講座の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

また、放射線で画像診断をしていると、口腔外科の先生との絡みも多くなります。この症例の時にはこの切り口のCT画像が欲しいなど、オーダーがあります。私は実際に手術するわけではないのでイメージがわきません。なのでオペ室に同行させて頂き、特等席でレクチャーを受ける機会も何度も頂き、他では出来ない経験もたくさんさせていただきました。明海大学病院歯科口腔外科の皆様、ありがとうございました。

長くなりましたが私の独断と偏見ではありますが、口腔がんの発見は歯科口腔外科出身また、歯科放射線科出身の先生に見てもらうと発見率が高いと思います。

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