唾石症

口腔外科処置

しのはら歯科医院ではレントゲン写真をお撮りした場合、しっかり説明させていただいております。

院長は歯科放射線の大学院を卒業、学位を取得し博士号を持っています。

大学病院に勤務時代はレントゲン写真の読影を仕事としていました。

今回、珍しい症例があったのでご紹介します。

オルソパントモという歯医者さんでしか撮影しない特殊な撮影方法で撮影しました。歯医者さんではとても一般的な撮影方法です。首から上の全体的なレントゲン検査を行ないます。

基本的には通常の場合、虫歯の有無、歯周病の程度を確認して終わることが多いのですが、キチンと写真を読み解けば様々な症例を診断することができます。しかし、実は専門性が高く、なかなか希な症例の発見には至らないことが多いのが現状です。

 

左下の矢印に注目です。

この白くてモヤモヤしてるのが唾石です。レントゲンは硬い物が白く写る修正がありますので、石なので硬いですよね。白く写ります。顎下腺という唾液をつくる場所にできた唾石なので診断名は「顎下腺唾石症」です。

写真の拡大です。

歯と同じくらいのサイズがあります。

しかし、この方は歯医者さんに定期的に通っていたのにもかかわらず、何年も発見されることなく当院を受診されました。

自覚症状がなかったので今まで発見されていなかったのです。

レントゲンの読影は診断の要です。診断が出来なければ、治療に進むことは出来ません。(この方は大学病院の口腔外科を紹介しました。)

これからも放射線科で鍛えた読影力を患者様の為に役立てていきます。

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